ヒロのオーストリア診療所通院記ーその1

先日、太ももの痛みからウィーンの診療所で見てもらったところ毛嚢炎と診断されました。
皮膚の感染症の一種で思ったよりも症状が重かったらしく、診療所に数日間通うことになりました。オーストリアでの初めての通院を体験談として記事にしようと思います。

・診療所を訪れるまで
つい先週のことです。太ももの裏側(お尻に近い部分)に酷い筋肉痛のような痛みを感じました。じゅでぃ曰く、腫れており乳首のような見た目だったようです。痛みは徐々に増していき月曜日には座るのも困難なほどになっていました。
虫刺されが場所が悪くひどくなっただけのものと思いましたが、実際座るだけでも痛いのでウィーンからグラーツに帰るのも断念し、月曜日はテレワークにしました。火曜も同様に過ごしていましたが、痛みはひどくなる一方で歩くのもやっとという具合でした。
水曜日になってから、患部が黒く変色し、膿まで出てきたのでここでようやく病院に行こうと決意しました。(というのも、けがや病気で病院にかかったことはこれまでの人生でほとんど無く、6年間東京に住んでても一度も病院に行く機会がなかったくらいなので、病院に行くタイミングがよくわからなかったのと自己治癒力を過信していたのもあり病院に行くのが遅れてしまいました。)
とはいえ、十数年ぶりの病院が海外、オーストリアの診療のシステムもよく知らないし、そもそも持っているE-card(日本でいう保険証)も3年前のインターン時に渡されたもので社会保険費は払っているけど使えるかどうかわからない、という状態だったのでじゅでぃに仕事をわざわざ抜けてきてもらいながら付き添われて足を引きずりながら近場の病院へと向かいました。
・オーストリアの診療文化
地元の人はだいたい家族単位で診てもらうかかりつけ医が存在し、小さなクリニックで、必要があれば紹介状を書いてもらい大きめの病院へ行くという仕組みになっているようです。
しかしながら、外国人の自分にとってそんなものあるはずもなく、コロナの影響で診療時間を縮小しているところもあるなかでとりあえず診てくれそうなクリニックをGoogle mapsで確認し、電話を入れてから向かいました。

オーストリアにはHausarztと呼ばれる制度があります。診療所の先生にHausarztになってもらうことで、自宅で何かあった時も先生にかけつけてもらうことができます。私はウィーンに引っ越してきてから初めていった診療所の先生にHausarztになってもらいました。何かあった時は、まずはそこの診療所に行って、先生の指示を仰ぎます。必要があれば、専門医や病院への紹介状なども書いてもらいます。

・診療所に着いてから
クリニックにたどり着いてからは、初診だったので、E-cardと身分証明書、自分の場合はAufenthaltstitel(定住許可証)で間に合いましたが、受付で提示し、1時間ほど待ちました。
E-cardの方は、渡されたときの所属機関やVisaの種類が異なっていたにもかかわらず、問題なく使うことができました。
先生に呼ばれて患部を診てもらったところ、かなり悪い具合に感染していると言われ、そこから最低5日間の通院が決まりました。。。
発熱等、全身症状まで達するにはならなかったものの、放置していれば敗血症なども考えられたのでまぁけっこうやばかったのでしょう。
見た目がなかなかえぐいので画像は一枚たりとも貼る気は起きませんが、「毛嚢炎 せつ」で検索するとそっくりの画像が何枚も出てくるので自己責任で気になる方はどうぞ。
その日は抗生剤が処方されたので処方箋をレセプションで受け取り、近場の薬局で抗生剤を受け取りました。診療代は無料、抗生剤は6ユーロで済みました。
・通院が始まって
診療所に通うこととなった二日目には、よくなる兆候があまり見られないということで、ついにメスで切開ということになり、研修医に囲まれるなか、麻酔もなく処置を施されました。おそらくクリニック内にうめき声が響いたことと思います。先週は水、木、金と通い、週末は開いていないので土日はじゅでぃに包帯の交換をしてもらいました。今週に入ってからは傷の治りを自分でも感じているのであと数日で完治してくれればいいなと思っています。

数日後にはメスで切開されることなどつゆほども思っていないときのツイートです。たとえ海外にいてもなにか異変を感じたら早めに病院に行くことをオススメします、と自戒を込めて。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
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