ヨーロッパ人の名前を漢字で書くと?―ウィーン日本人学校フリーマーケットでの出来事

遡ること昨年の十一月、二人でウィーンの日本人学校で行われているフリーマーケットに訪れたことがありました。

そこでは日本人学校の校舎や生徒の制作物などを見学することができオーストリアにいるにもかかわらず懐かしい日本の学校の雰囲気を味わうことができました。
他にも北海水産の海産物コーナーには長蛇の列ができていたり、数多くの日本の中古の本が売っていました。(ドイツ語文法総まとめの本が安く売っていたので買いました。)

日本の教科書も売っていたので、そこで道徳の教科書も買いました。私のレベルにあっていて日本語の勉強にちょうど良いと思ったからです。それと、道徳の教科書を読むことによって日本の文化や歴史を同時に学ぶことができるからです。他にも、北海水産の売り場ではたくさんの魚の切り身や鍋の具材、調味料が売っていたのでたくさん買ってしまいました。

出し物の中でもひときわ目立っていたのが書道のコーナー。書道の先生が名前に漢字を付けてその場で清書してくれるというもので、たくさんの外国人にウケていました。(ウィーンなのでどちらかといえば日本人が外国人ですが)
そこで、私たちも列に並んでじゅでぃの漢字を清書してもらいました。漢字は付けてもらう他にも自分たちで指定することも可能だったので並んでいる間に「じゅでぃ」という名前に見合った漢字を考えていました。

しかし、「じゅでぃ」という名前に漢字を付けるのはけっこう、難題なのではないでしょうか?

漢字二文字で着けると仮定した場合、おそらく自然と「じゅ」と「でぃ」に分かれると思います。「じゅ」に関してはいくつか候補が思い浮かびます。「樹」や「寿」など。「でぃ」はどうでしょうか?自分の調べた限りではありませんでした。そもそも母音の小文字を漢字で表すことがほぼ無理ゲーに近いのではないかと思いました。「じゅ」「で」「い」と三文字で表すことにすれば「尹」や「依」などの漢字も使えるのでありかなと思いましたが「で」も一文字ですがなかなか名前に見合うという漢字だとかなりの難関です。

結局、「じゅ」と「でい」で区切ることにしてそれぞれ読めそうな漢字を選択したら以下のようになりました。

それぞれの漢字の意味を改めて。

「珠」・・・たま。貝類の体内から産まれる丸い玉。美しいものの例えや形容。

「禰」・・・みたまや/おたまや

どちらも人名としては女性向けで、「珠」には周知のとおり、真珠などからくる女性の美しさや高貴さなどの意味が込められております。「禰」も調べるまでは知らなかったのですが、人名としては女性向けのようで、歴史上の人物にも戦国武将武田信虎の娘として禰々御料人という女性が実在しておりました。他にも、漫画「鬼滅の刃」に登場するヒロイン「禰豆子」(ねずこ)と同じ漢字ですね。(これも後々分かったことですが。)赤ちゃん命名ガイドによれば「禰」という漢字には祖先を敬い、伝統を重んじる子になってほしいという願いが込められているようです。

ちなみに、私たち「サイコパス」というアニメが大好きなのですが、そのアニメに出てくる主人公「常守 朱」が漢字に含まれているところも大きなポイントですね。

ひろが付けてくれた漢字はとてもステキだと思いました。一つ目の漢字にはその込められた意味が好きですし、二つ目の漢字はその見た目がとてもいいなと感じています。

ヨーロッパの人名をそのまま漢字で書くと苦戦しますが、意味を漢字で表す場合、簡単になるかもしれません。ヴォルフガングであれば「狼道」だったり、会社にSteinbergerさんという同僚がいましたが、その人は自分で「石山さん」というあだ名をつけていました。

最近は漢字のタトゥーを見かけることも少なくないヨーロッパで、恋人や友人などになにか良い意味のある漢字を付けてあげると喜んでもらえるかもしれませんね。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
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