ヨーロッパに永住したいかどうか

先日、以下のような興味深い質問をいただきました。

改めて聞かれて実は少し考え込んでいました。せっかくなのでブログの方にひろ視点ではき出していこうと思います。(前半ただの自分語りになってしまったので問いに対する答えだけ読みたい人は後半だけ読んでください)

お答えした通り、私は今のところヨーロッパ(オーストリア)に永住する気はありません。いつかは分かりませんがもともと日本に帰る予定で来ています。
そもそも自分は22歳まで海外は留学はおろか旅行経験すら一切無い状態でした。ドイツ語は好きだったのでドイツ語圏だけは興味ありましたが。お金が貯まらないタイプの学部生だったので海外旅行などは遠い世界の話でした。(卒業旅行は富士急ハイランド)
大学院生になってから初めて海外に触れる機会があり、それは2ヶ月間の東南アジアでの研究インターンでした。特に価値観が大きく変わったそういうことはありませんでしたが楽しい思い出になりました。
その後、国が主導するヨーロッパ企業研修プログラムに参加し、国費留学という形でイギリスとオーストリアに計1年間滞在しました。ちなみにジュディとはその時出会いましたが、その話はまた後で記事にしたいと思います。
インターンで働いた企業は一万人規模のオーストリアの中では大きめの電子部品メーカーでしたが日本人は私たった一人でした。失敗とか成功とかいろいろありましたけど優しくて優秀な上司や同僚に囲まれて充実したインターン生活を送ることができました。終盤には企業からのジョブオファーもいただきましたがいろいろあって今はオーストリアの大学で博士課程やりながらプロジェクトアシスタントとして働いています。自分にとって3回目の海外チャレンジですが今回は大学も国も後ろ盾が無い状態でのチャレンジで当初は不安もありましたが今年に入ってからはとても元気です。
2回目のオーストリア渡航から一年が経過し、3年目に入ったオーストリア生活ですが、正直言ってこの国は素晴らしいなと思います。特に日本に帰る理由もなく永住しろと言われたら喜んでするでしょう。労働環境についても企業、大学の双方でワークライフバランスの考え方が浸透しており、有給の制度は充実し、サビ残もなく、夏はみんなバカンスへと繰り出します。新卒一括採用もなくジョブディスクリプション採用だと博士号取得後もおそらく職に困ることはないと思います。
日本もオーストリアも大なり小なり問題を抱えていますが現地メディアがそこまで悲観的な論調でないからか日本の某ニュースメディアと違って読者のコメントもまともなのが多いからか将来において日本よりはいささか希望が持てるのではないかと住んでいて思います。(環境問題に関しては別)
子育てについては、まぁ子育てしたことないんでまったくわからないんですけど、オーストリアと日本でそこまで差があるものでしょうか。ざっくりググると個性を育むヨーロッパ教育がとても推されていますが、、、そういう大事なことは家で教えるべきなのではと思ってしまいます。図書館でたまたま見つけた50年前のドイツ語雑誌シュピーゲルの性教育のあり方という記事を読む限りでは、性教育に関しては日本のはるか先を進んでいるようですが。
少し話が逸れましたが、子育てはともかく労働環境についてはワークライフバランスやおそらく給料面についても日本ほどガチガチの年功序列でないため(最近崩壊気味ですが)ヨーロッパの方が良いでしょう。ボーナスも2ヶ月分だけど出るし。それでも日本に戻りたい理由は将来的に日本での教育(できれば大学教育)に携わりたいのと実家の長男的理由とやっぱ日本が好きだからでしょうか。あとはやっぱ前述した通り大学やら国やらに少なくないお金を出してもらって留学させてもらった以上、少なからず恩義を感じているのでその恩返しをしたいというのも理由の1つ。新鮮な海鮮料理やラーメンなど食も大きな理由ですね。ヨーロッパに残りたい理由と日本に戻りたい理由を挙げていったら後者の方が断然多いです。恥ずかしい理由もあるのでここには全部書きません。
将来の話はよく彼女としますが、いずれ日本に住みたいという方向性は一致しています。お互いに夢や目標がある中で話し合いの上で双方が納得のいく結論をその都度出せればいいなと思います。わりと打算的なので35歳くらいまではヨーロッパで武者修行して勝算が見えたらその時一緒に日本に帰りたいなーと思います。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
本記事に関するコメント・質問等大歓迎です。

※アバターについて

本ブログにおけるアバターは著作権者様(@lullindo)の許可の下、Picrew.meで作成しました。