2回目のロックダウンと3回目の同棲と猫 in Wien

オーストリアで2回目の外出禁止令を伴うロックダウンが始まってから一か月が経とうとしています。政府のアナウンスでは現行のロックダウンは12月6日までとのことですが、新規感染者が1週間前の現時点で未だに5000人弱/日であることを考えると元通りの日常を送るにはまだまだ時間がかかりそうです。

私たちは、ロックダウンが始まる直前にひろがグラーツからウィーンに移ってきたので、春の一回目のロックダウン、夏場のウィーンのクリニックへの通院期間に次いで3回目の同棲生活を送っています。

グラーツの大学での仕事は10月に感染者が急増化して以降、完全にリモートへと切り替わっています。一回目のロックダウンと合わせて通年でみると約半年にわたりラボの稼働率が半分以下にまで落ち込んでいることはけっこう大打撃ですが、オーストリア特有のまったり感もあり同僚も上司も現状をありのまま受け入れている感じがします。

一回目のロックダウンと異なる点は、外出禁止令の内容はほとんど同様であるにも関わらず、外に出ると多くの人が外出しているのを見かけることです。特段の理由や生活必需品の購入や散歩といった理由がない限りは一応禁止されているはずですが。。。
ただ春と比べて街を歩く人のマスク着用率は格段にあがりました。危機感を持っている人とそうでない人の行動の差はそういうところで顕著に出ていると思います。

さて、私たちにとっては3回目の同棲となりますが、1・2回目とまったく異なる点は、今回は猫と一緒であることです。

ふぃびニャン


元々じゅでぃの実家で飼っていた猫ですが、親のNiederösterreichへの引っ越しに伴い、9月からこちらで引き取ることになりました。御年17歳になる老猫ですが、まだまだ元気です

私が12歳のころから実家で飼っている猫ちゃんです。もともと動物シェルターから引き取った猫なので正確な生まれ月はわかりませんが、もうおばあちゃんの猫ちゃんです。ふぃびとの生活は数年ぶりですが、早くも我が家のクイーンになりました。これからはふぃびちゃんとの生活も記事にしていけたらなと思います。

11月初旬のロックダウン開始前日には、すでに世界中で報道されたように、ウィーンで痛ましいテロ事件が起こりました。当時は、私たちはウィーン一区のGansl(オーストリア晩秋の伝統的なガチョウ料理)レストランで夕食を取っていましたが人が増えてきたこともあり早めに帰宅したので難を逃れました。後日、事件が起こったSchwedenplatzを二人で訪れて平和を祈りました。

オーストリアは永世中立国の一つでもあり、これまでそのようなテロ事件が起こることは私が覚えている限りでは人生で初めてのことです。この事件でとてもショックを受けて、今でも外に出るときは少し緊張します。しかしながら、事件が起こった当初からオーストリアの世論がテロの恐怖に屈することなく、オーストリア独自のやり方で(ジョークや皮肉を交えて)お互いを元気づけようとしていたことに大きく励まされ、このオーストリア人の考え方(マインドセット)がある限りは大丈夫だと思いました。

追い打ちをかけるようにロックダウンも始まり、一時期はどん底のような気分でしたがじゅでぃ妹の誕生日パーティやじゅでぃ自身の二人と一匹だけの誕生日パーティなどめでたい日もあったので最近は元気を取り戻したように思います。
いつまでこのような状況が続くかわかりませんが、一刻も早く、せめて来年の春には元通りの日常が戻ってくることを祈ります。



ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
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