世界で最も美しい湖畔の町「ハルシュタット」旅行記

7月に入り、一日の最高気温が30度を越えることも多くなりすっかり夏の気配を見せ始めてきたオーストリアからお送りする今回は二人でハルシュタットに行ってきた時の話をします。

ハルシュタットといえばオーストリアの観光地の中でも特にアジア人に人気があることで有名な湖畔の町で、実際に現地では中国語、韓国語、日本語の看板や注意書きなどを見かけることができます。オーストリアの公共ラジオ(Oesterreich1)では最近のコロナウイルスの影響をもろに受けている代表的な観光地の一つとして挙げられ、特集が組まれていました。

今回、二人で(日本旅行が中止になった分大量に余っている)有給を取ってオーストリア国内プチ旅行に行ってきました。

前日、グラーツをプチ観光していたのでグラーツを出発地点として早朝のOEBB レールジェットでハルシュタットに向かいました。(以下のGoogle Mapsにおける青ルート)
地図を見ればわかる通り、ウィーンとグラーツからではほとんど同じ距離にあります。一年前にハルシュタット旅行に行った時はザルツブルクに向かう道中だったのですが、ザルツブルクからは近いのでザルツブルク旅行に行くついでに立ち寄るという旅程も良いかもしれません。

電車でハルシュタットに行く場合、到着駅が町のある反対の湖畔に位置しているので町に行くためには船に乗る必要があります。船はだいたい電車の到着時間に少し遅れて出ているので駅についてからはあまり急ぐ必要はありません。船の乗船券(二人で片道6ユーロ)を購入しハルシュタットの中心部へ。

私にとっては3年ぶり2回目のハルシュタットでしたが、以前行った時は観光客がすごく多かったのを覚えていたので、今回のあまりの観光客のいなさに驚きました。人がほとんどいなかったぶんゆったり町の中心を観光できたのは良かったです。このあたりはお土産屋さんも充実していて、お父さんの誕生日も近かったのでお酒屋さんでオーストリアのシュナップスを購入しました。

岩塩を二つ購入しました。パスタ自炊用。ハルシュタットの岩塩は世界一。このあたりはジェラート屋さんやクレープ屋さんもあるので湖畔の美しい景色を眺めながら食べるスイーツは格別ですね。人があまりいなかったせいかいつもよりアヒルやカモが多く泳いでいた印象。

少し坂を上ったところから見える景色

さて、船着き場から左に曲がって人の流れに沿って歩いて行くと山登りケーブルカーの発着場が見えてきます。以下のおっさんの看板が目印。往復で一人当たり14ユーロほど。

いつも笑顔で出迎えてくれるおっさん

ケーブルカーの発着場から少し歩くと世界遺産ビューにたどり着くことができます。いつもは30人近く密集しているこのエリアですが今回は5人くらいしかいませんでした。ここからは町の湖畔、ハルシュタット湖を一望できます。あいにくの天気でしたが、湖に映る雲もまた美しかったです。

すぐそばにはレストランもあります。今回初めてここのレストランを利用しました。

ハルシュタット湖で取れたであろう魚とグラーシュ

ケーブルカーの発着場からさらにハイキングコースが続いており、山のハイキングを楽しみたい人にもオススメです。今回は雨が降ってきたこともあり、ハイキングは断念しました。

最初の船着き場から右に200mほど歩いたところにはガイドブック等でよく知られるハルシュタットの景色を眺めることができます。船の乗船時刻まで余裕のある人は周辺を散策してみると新しい発見があるかもしれませんね。

有名なハルシュタットの景色

ケーブルカーで山頂まで登り、昼食を取ってあたりをぶらつくのにかかる所要時間は3-4時間ほどでしょうか。ウィーンからやグラーツからでも十分日帰り旅行ができるほどには小さい観光地です。

コロナ以前は観光客を受け入れすぎてオーバーツーリズム問題にあえいでいましたが、コロナ後は逆にアジアからの観光客がめっきり減って、観光業でなりたってきたこの町は大打撃を受けているようです。しかし、オーストリアの学校も夏休みに入りホリデーシーズンを迎えた今、ハルシュタットへの観光客も徐々に増えていくと思います。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
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